東京など首都圏の暮らしを離れ、「北海道／札幌で暮らしてみたい！」と考えたことのある方も多いのではないでしょうか。雄大な自然が近くにありつつも、それなりに都会な札幌。私自身、生活環境などをいろいろ考え、東京から札幌へのUターン移住を決断したのですが、そんな札幌移住のメリットを実体験をもとに紹介します。
≪札幌Uターン移住のメリット・魅力≫
【1】豊かな自然
札幌の中心部には大通公園や北海道大学など、緑が多い。また、その他にも円山、藻岩山、中島公園、羊が丘、モエレ沼といった観光地としても有名なエリアで自然を満喫することができます。驚くべき点は札幌駅から地下鉄などで3～5駅で行けるエリアが少なくないという点。自宅のベランダから藻岩山が臨め、四季折々の彩を感じられます。
【2】観光地としての魅力
札幌といえば日本を代表する観光都市のひとつ。赤レンガ道庁、札幌時計台、大通公園といった観光スポットのある日常を楽しむことができます。さらに、近年は季節ごとに様々なイベントが行われており、「さっぽろ雪祭り」、「さっぽろオータムフェスト」、「さっぽろ大通りビアガーデン」、「ミュンヘンクリスマス市」、「YOSAKOIソーラン祭り」など、観光客だけでなく地元の人々もこれらのイベントを日常の一部として楽しんでいます。さらに、少し足を延ばせば小樽運河やレトロな街並みで有名な「小樽」、ウイスキーで有名な「余市」、温泉地の「定山渓」、「登別温泉」、パウダースノーが海外のスキーヤーにも人気になっている「ニセコ」、支笏湖、洞爺湖などが車で1時間～2時間圏内にあります。私も思い立ってふらっと小樽に行ったり、日帰りで定山渓温泉に行ったりしています。
【3】食べ物がおいしい
北海道といえばやはり、「食」。海鮮、スープカレー、ラーメン、ジンギスカン、ソフトクリーム…挙げればきりがないのですが、北海道の食は最高です。首都圏にいた頃も北海道の味が恋しくなり、しばしば北海道展に足を運んだものです。外食についてはとくに海鮮系の居酒屋の差が顕著で、札幌の居酒屋で出されるホッケの大きさや、イクラのボリュームなどは是非一度食してみてください。一般的な居酒屋でも飲み放題付のコースが2000円台からの店も多く、コスパ高いです。ただ、観光客メインの商売をしている一部の飲食店では割高なところもあるのでご注意ください。
【4】気候の魅力（梅雨がない、湿度が低い）
北海道は冬が寒い分夏の過ごしやすさは抜群です。最近は気温が30度近くになる日もありますが、本州と違って湿度が低いのでカラッとしていて、汗をかいてもすぐ乾き、日陰に入ると涼しいのが北海道の夏です。首都圏で毎日汗だくになって通勤し、出社するだけでくたくたになっていた頃を想えば非常に快適です。さらに、北海道には「梅雨がない」というのも特色で、6月も青空が広がる日が多く、心地よく過ごせるシーズンです。
とはいえ、冬の寒さや雪の多さを気にされている方もいるかもしれません。ただ、冬の寒さについても近年は建築物や暖房器具の進化や、地下街の開発などによって冬の生活もだいぶ快適になっています。具体的には北海道の建築物は気密性の高い設計（断熱材や二重窓など）が多く、想像以上に室内は暖かく過ごせます。そのため、日当たりのいい部屋であれば冬でも時間帯によっては暖房をたかずに過ごせるほどです。
【5】スギ花粉による花粉症の症状が出ない
北海道にはスギの木が少ないため、スギ花粉による花粉症の方にとって天国といえるかもしれません。環境省の調査データによると北海道のスギ花粉の量は東京の1/100程度。花粉の飛散量が圧倒的に少ないので、本州でスギ花粉の花粉症に苦しんでいた方も、北海道に移住することで症状が劇的に改善するケースが少なくないようです。私も札幌にUターン移住してからほとんど花粉症らしき症状は出なくなりました。ただ、北海道でもシラカバやイネなどの花粉の飛散が一定あり、これらの花粉症を患っている方もいるようです。
【6】虫が少なく、ゴキブリがいない
札幌暮らしは虫が苦手な方にもお勧めできます。虫全般が本州に比べると少なく、特に大きい虫（ゴキブリやムカデ、クモ）などは北海道ではほとんどみかけません。年中暖かい飲食店などではまれに北海道に上陸してきたゴキブリを見かけたという事例はあるようですが、私の周囲を含めて自宅でゴキブリと会いまみえるといったことはこれまでに一度もありません。
【7】住宅費（賃貸、分譲）が安く、ほぼ半額
私が首都圏から移ってきて一番インパクトが大きいと感じているのは、住宅費です。私は結構引越を何度もしているので参考までに具体的な金額を記載します。ざっくり言うと「札幌の家賃は東京のほぼ半額」です。しかも札幌は引っ越しの際に「礼金」を支払う風習があまりないので、引っ越し時にまとめて支払う金額も「半分」となっています。マンションや戸建て住宅の購入を検討した場合は、この差はさらに広がり分譲マンションの平均価格で言うと、東京と札幌でその差は3倍にまで開いてきています。
≪東京と札幌の賃貸家賃比較≫
東京都内は40～50㎡で13万～16万程度が一般的ですが、札幌は40～50㎡で6～8万円程度。ほぼ半額程度です。
■東京都品川区 2K／43㎡ 築15年 家賃14.5万円（管理費5000円込み）
東急線沿線駅から徒歩2分（東京駅まで30分程度）
商店街通りでにぎやかな場所。駅にとにかく近いがうるさかった。買い物や外食は便利。引っ越し時に敷金礼金各1か月分（入居時の出費は家賃2か月分）
■札幌市中央区 2LDK／52㎡ 築25年 家賃6.7万円（管理費7000円込み）
桑園イオンが近く、静かな住宅街エリア。スーパー銭湯もあって便利。札幌は敷金のみで礼金なしの物件が多い（入居時の出費は家賃1か月分）
≪東京と札幌の中古マンション価格比較≫
2LDK～3DK中古マンション相場
札幌市：平均1727万円 札幌中央区 2098万円 東区1365万円 豊平区1249万円
東京都：平均5172万円 東京中央区 7158万円 品川区 5887万円 江東区4804万円
※参考：at home 中古マンション価格相場（2019年1月調べ）
【まとめ】
多くの方がイメージするように自然や食に関するメリットは非常に大きいです。実際に住んでみて気付く、花粉や虫といったおすすめポイントも、気になる方には非常に大きなメリットになるのではないでしょうか。共感された方は札幌Uターンをぜひ検討してみてください！
